我が子と歩んだ “たけの子” の日々

なぎチャイルドホームで行われている自主保育「たけの子」は、親子で参加しながら子どもたちの育ちを見守る温かな自主保育活動です。

家庭的な雰囲気のなかで、子どもたちはのびのびと遊び、友だちと関わり、さまざまな体験を重ねていきます。外あそびや制作活動、季節を感じる取り組みなど、一つひとつの活動を大切にしながら、子どもたちの「やってみたい」という気持ちを育んでいます。

「おはようございます」と、今日の活動の集合場所にやってくる親子。

けれど、その表情や機嫌は毎日同じではありません。週明けで少し甘えたい日もあれば、何かに挑戦したくてうずうずしている日もあります。子どもたちは、その日その時の気持ちを抱えながらやってきます。

我が子が通っていた頃、見送るときはよく泣いていました。それでも、お迎えに行くと私を見つけて満面の笑みで駆け寄り、今日見つけたどんぐりや大きな葉っぱを誇らしげに見せてくれました。その姿を見るたびに、「ここで安心して過ごせているんだな」と感じたことを思い出します。

それはきっと、スタッフの方々が一人ひとりの“その子らしさ”を大切にし、安心して自分を出せる環境を整えてくださっているから。家庭とはまた違う世界の中で、自分のやりたいことや感じていることを素直に表現できる。のびのびと過ごせるよう、日々声かけや環境づくりをしてくださっているからこそだと感じています。

たけの子では、季節を感じる活動や芸術あそび、自然とのふれあい、お料理など、さまざまな体験を重ねています。その中で子どもたちは、これまでできなかったことに挑戦したり、「今の自分にできること」を見つけたりしながら、少しずつ成長していきます。

ある日の活動では、途中でみんながおにぎりを食べていました。朝、お母さんたちが握って持たせたおにぎりです。外で友だちと並んで食べるその時間は、なんとも幸せそうな表情にあふれていました。

「○○ちゃんは鮭おにぎり!」「ママが作ってくれたの〜」

あちらこちらから、そんな誇らしげな声が聞こえてきます。

我が子も、みんなで外で食べるおにぎりが特別だったようで、毎日きれいに完食して帰ってきていました。今でもその姿を思い出すと、胸がじんわりと温かくなります。

保護者同士も自然と会話が生まれ、次第に顔なじみになっていきます。子育ての中でふと感じる孤独感も、ここでは少しずつ和らいでいくように感じました。親子で山登りをしたり、クリスマス会の出し物を一緒に練習したりと、保護者も共に参加する時間が多いのも、たけの子の魅力の一つです。

私が特に印象に残っているのは「ママ保育」です。

これは、普段はスタッフの方が担っている活動を、お母さんたちが一緒に担当し、内容を考え、子どもたちと向き合う取り組みです。実際に関わってみると、子どもたちの小さなかわいらしさに改めて気づくと同時に、一人ひとりの目線に立った保育の難しさや大切さを実感しました。

子どもたちの姿をそばで見つめることで、日々の活動の一つひとつが、どれほど丁寧に紡がれているのかにも気づかされました。

そうして積み重ねられた時間の中で、子どもたちの表情は少しずつ豊かに広がっていくのだと思います。

子どもたちの表情が、豊かに広がっていく場所。

その一瞬一瞬を大切にしながら、今日もたけの子での時間が紡がれています。